うしろにもまえにも頭が生えてるのでどっちに進むのも便利、だと思われるすばらしいうま。

☆ 莱莉垣桜文 附註
狂言の『宝の槌』で、せっかくうちでのこづちで出すのだから尋常ではない馬はいかがでしょう、という提案のはなしのなかに出て来るいろんな馬のうちの一ッ。「ただ常のとおりの馬を出せ」とご主人さまには叱られます。

このうちでのこづちは、商人が売り付けたにせもので、いくら呪文をとなえても望みのものは出て来ません。

和漢百魅缶│2021.12.28
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