あたいが実体に無いのにも関わらず、貴重なあつかいを受けてる貴いもののこと。
曹山の「人価を著くる無し」という禅語にあるもので、金銭の介在の発生しないものはいちばん価値があるというのが本来の意味あい。「達摩廓然」にも「差珍異宝用不著 死猫児頭拍出看」などと用いられてたりもします。俗語や戯文で用いられると、これらを下敷きに意味合いを逆転させて「無価値だが高級至宝あつかい」などとの揶揄として用いられたりも。
和漢百魅缶│2021.11.07
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