山のなかにすんでおり、氷をこまかく欠きくだいてそれを人々の畑に雹[ひょう]として降らせるという存在。
野州の益子などで畑に立てる雹嵐よけの幣束の由来として語られてるもの。山に木を採りに行ったひとがこれにたまたま出遭い、「どうかおれげの畑には降らせねぇようにしてくれろ」と頼むと、山のあらしは「畑にしるしをつけておいたら、そこには降らせない」と告げたソウナ。
和漢百魅缶│2021.09.21 Design. Koorintei Hyousen 2021