山小屋などの囲炉裏に出て来てひとをびっくりさせようとしたりするふしぎなきのこ。
昔話などにあるもので、囲炉裏にくべてる薪[まき]に、きのこが突然ニョキニョキ生えて来たりしますが、「木に生えるのは普通のことだ、おどろかそうと思うなら、鍋から生えるぐらいせねば」と声をかけたところ、しばらくすると鍋の鉄の部分からきのこがニョキニョキ。「いまさらそのとおりに生えて来てもおどろくわけないだろう」と、みんな美味しく食べられてしまったなどのはなしがあります。
和漢百魅缶│2021.03.28
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