道でひとを呼びとめては、突然に鏡のようにぎらぎらひかる目と、耳まで裂けた大きな口の顔を見せてひとをおどかしてた旅の僧侶のすがたをした妖怪。
正体はたぬきだったといい、ある酒屋の小僧さんが「これはすごい、もう一度大きな口をあけてみせてくれ」と言ったのに応えて、大口をあけすぎて死んでしまったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
京都の嵯峨あたり、と舞台は語られてますが大陸のはなしを翻案したもののようです。
和漢百魅缶│2021.01.22
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