竹のふしの中に生じるというふしぎなもの。薬に用いられたりします。
嶺南の奥地のある山に、毒のある川があったが、ふしぎなことに大きな竹の生えてるあたりダケ、水がきれいに浄化されてたのでふしぎに思って竹を調べたところ、なかに玉のようなものがあり、それが天竺黄だったといったはなしもあります。
いっぽう、猿[さる]の骨を焼いて粉のようにしたものを「天竺黄だよ」とだまして売っていた者も、昔は多くいたそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「天竹黄」とも書かれます。毒水のはなしは『続夢渓筆談』にあるというもの。
和漢百魅缶│2021.01.21
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