うしの骨がへんげしたもので、本来はものすごい玉妃[ぎょくき]になる予定なのですが、みんなふしぎと失敗して田畑に埋まったり、作物に栄養を与えるはたらきものにしか化けられないといったもの。
☆ 莱莉垣桜文 附註
明治前期の戯文に見られるもので、どこだかの「うまのほね」(芸者)が貴顕に玉の輿して夫人にへんげする、といったことの対としてつくられてるもの。骨粉剤[こつふんざい]は廃棄される牛骨から生成される田畑の肥料。
類似の存在として「ししのほね」がいます。
和漢百魅缶│2020.08.15
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