イセポユクパクノポロ

イセポユクパクノポロ

むかしむかしのうさぎで、しかのように図体が大きくて、いろいろな巫術も使えたといいます。

あるとき、かみさまの持ってる小刀が欲しくなり、灰でにせものを製造してすりかえてしまいました。しかし、これが露顕してしまい、かみさまに切り刻まれて煮られてしまいました。このときに鍋から逃げ出したほんのひとかけの肉が現在のうさぎだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「イセポ」が「うさぎ」で「ユク」が「しか」、「パクノポロ」が「みたいに大きい」といった意味。

昔話に出て来る、むかしむかしのすがたで、小さくなってしまったあとに灰の小刀でさらに罰として斬りつけられた結果として現在のすがたに見られる特徴(口や眼)が形成されたと語られます。

和漢百魅缶│2020.07.21
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