けつすいちょう 穴水潮

けつすいちょう(穴水潮)

潮[しお]がみちたりひいたりするのはなぜかという説に用いられてたりしたもので、くじらたちは海の底にある穴をねぐらとして暮らしてて、その穴に入るときにあふれてくる水が満潮(みちしお)、起きて出てくるときに穴に入ってゆく水が退潮(ひきしお)として、地上で波となるんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『金楼子』曰
「鯨鯢一名海鰌 穴居海底 鯨入穴則水溢為潮来 鯨出穴則水入為潮退 鯨鯢既出入有節 故潮水有期」

鯨(げい)鯢(げい)海鰌(かいしゅう)は、いずれも「くじら」のこと。

和漢百魅缶│2020.05.22
Design. Koorintei Hyousen 2020