おろちのやくも 大蛇の八雲

おろちのやくも(大蛇の八雲)

討ちほろぼされた「やまたのおろち」を焼き捨てたときに出たけむり。それが八色であったことから「八雲立つ」ということばが出来たと言われてたりもしたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「やくもたつ…」という、すさのおのみことが詠んだとされる和歌の、古註として存在してたはなしのひとつ。『宝物集』では大蛇を退治したのは杵築宮=おおくにぬしというかたちで語られてたりもします。

『宝物集』曰
「蛇をやき捨て給ひける煙。八色たち上りければ。それよりこそ八雲立つとは。歌にも読み始めたるとぞ承りし」

和漢百魅缶│2020.04.30
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