ふせんぎゅうば 不践牛馬

ふせんぎゅうば(不践牛馬)

何か疑いのある存在や、邪悪にあたると考えられる存在について、ホントにそうなのかどうか判別するために行われたという大昔のふしぎなこと。

大路にその存在を無造作に転がしといても、気ままに往来してゆく牛や馬がきずひとつつけずに通り過ぎたり、よけて歩いてったりすると、疑いは晴れるという寸法。

☆ 莱莉垣桜文 附註
后稷[こうしょく]も、生まれたときに「巨人のあしあとを踏んだダケで生まれた子供」であることから不審がられてまずはじめに道に捨てられたけど牛や馬に踏まれることが無かった、といったハナシが『史記』などで語られてます。

和漢百魅缶│2020.03.0
Design. Koorintei Hyousen 2020