山の中を歩いてると、とつぜん気分がぼんやりしたり、めまいがしたりしはじめて、やがて意識を失って倒れてしまうというもの。
強い酢や、あったかいお酒を飲ませたりして、おちついて横にさせてやると治るとされます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
多紀元徳『広恵済急方』曰
「人終日嶮岨なる山中を経歴するとき忽[たちまち]恍惚[うっとり]として眩暈[めまい]し顔色青惨[あおざめ]人心地なく遂に倒れて人事を知[しら]ず無性[むしょう]となる 俗人山の神の譴[とがめ]など云もの是なり」
和漢百魅缶│2019.12.19
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