古い時代の管弦についての理論書などに記されてるもので、よくないとされる音の調子から発する邪音。

天下をおさめてる君主のまつりごとの善悪によってどのような音色がこれに対応するなどがあるようで、それにあわせて「ちこくのね」に沿った音の調子が改められたりしたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『體源鈔』曰
「平調之音ヲモテ亡国ノ音ト云 神楽ハ本ハ平調也［なり］ケルヲ亡国之音タルユヘニ後ニ一越調ニハナサレタトゾ」

和漢百魅缶│2019.10.28
Design. Koorintei Hyousen 2019