ふしぎのたま 不思議の珠

ふしぎのたま(不思議の珠)

津田利信の屋敷に襲来した狐の出現させたもの。狐たちが神仏をよそおっていたときに、「神なら神変不思議をやれ、できるなら見てやるし信心してやる」と利信が豪語したら、その言葉を伝えに行った侍従たちの前に無から出してみせた不思議なにぎりこぶしくらいの大きさの珠。

侍従たちがこれを利信のもとに持って行ったが、「たまが出るだけですごいなら、わが玉も見せてくれるわ」とあきれ口調で怒り、庭にすてさせてしまいました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。

和漢百魅缶│2019.08.13
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