津田利信の屋敷に襲来した狐のつかったおばけ――によって屋敷の者たちがイチバンびくびく怖がってた頃に形成されてたもので、実体はなく、おのおのが過剰に怖がってしまった結果、なんでもない物音だとかねずみのたてた物音だとかを「またあの妖怪が出て来る気配だ!!」と大さわぎ小さわぎしていました。
いわば、この段階は狐たちのオモウツボ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』で描写されてるもの。
和漢百魅缶│2019.08.05
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