そしょううけ 応訴訟

そしょううけ(応訴訟)

津田利信の屋敷に襲来した狐のつかった神仏をよそおったおばけの一ッ。年末に、踊りを奉納したりしてては正月の準備ができぬと屋敷の者たちが考え、侍従に「神仏に訴訟(おねがい)をして来てくれ」と言い始めたので、侍従が訴訟をしに行ったら、内容を語るまえに虚空から、「12月25日から正月20日までは休んでよい」との神仏からのお告げが申し渡されました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。 実際、そのあいだは神仏を騙ることも妖怪が出ることもなかったりしました。

和漢百魅缶│2019.07.25
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