津田利信の屋敷に襲来した狐のつかったおばけの一ッ。座敷にいつのまにか小石をきれいに切った石のように積み上げてつくった墓が出没したというもの。うえにはもちの木の枝がたてられてました。
利信はこれを蹴飛ばして崩したりしましたが、「外に捨てておけ」と命じられたしもべたちが改めて入室すると、ふたつに分けられて(小石の量はそのままなのでちょうど半分ずつ)同じ墓がまたきれいに出来あがってたトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。
和漢百魅缶│2019.07.04
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