たらいよび 盥呼び

たらいよび(盥呼び)

津田利信の屋敷に襲来した狐のつかったおばけの一ッ。愛宕山の神仏(きつねたちがだましている)が屋敷におとずれたぞという時に出て来たもので、姿が見えずに女の声だけが聴こえて来たという。

まあたらしい盥[たらい]に足を洗うための湯を用意して、きれいな浴衣[ゆかた]と共にえんのしたに置いておけ、という出迎え準備の内容を指示してきたという。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『丹後変化物語』・『丹後国変化物語』に登場する妖怪の一ッ。

和漢百魅缶│2019.06.29
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