くそいぬ 屎犬

くそいぬ(屎犬)

昔話に出て来るもので、ばちがあたって犬になってしまったひと。

むかしお釈迦さまがきたない旅の巡礼や虚無僧のすがたになって各地で食べ物をもらったりしてを歩いてたところ、ある男は「とっとと帰れ」と畑にまく肥料[こやし]をぶっかけて追い返したりした。

しばらくすると、いいにおいがして来たので男が外を見てみると、きたない旅人が何かを鍋であたためてる。あまりにもいいにおいなので無理矢理にとって食べてしまうと、その正体はさっきの肥料(=自分たちのくそ)で、たちまち姿が犬になってしまったソウナ。

和漢百魅缶│2019.04.20
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