びょうそどうにゅう 猫鼠同乳

びょうそどうにゅう(猫鼠同乳)

猫[ねこ]と鼠[ねずみ]がむつまじく同居して暮らすというめずらしい瑞兆とされたもの。いっぽうで、職務を忘失する者の出てるしるしともされました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『唐書』五行志 曰
「天宝元年十月 魏都猫鼠同乳 同乳者甚於同処」
「大暦十三年六月 隴右節度使朱 於兵家得猫鼠同乳以献」
「太和三年 成都猫鼠相乳」

「猫鼠同所」や「猫鼠同眠」「猫鼠相乳」などとも記されます。大暦13年(778)隴右節度使から献上された際のはなしは崔祐甫[さいゆうほ]が「これは別によろこぶべきものではない」と奏上したこと(猫鼠議)でも知られます。

和漢百魅缶│2019.01.12
Design. Koorintei Hyousen 2019