腎の臓によくきく妙薬であるとされてたもので、5歳以下の女人の尿を冬に容器に入れて置くと出来るとされてるふしぎな石みたいなもの。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「しゅうせき」と同様のもの。勝栗[かちぐり]を核にしたつくりかたも伝えられてたようで、そちらは石のようなものというより刻んだ勝栗を尿につけて、そのあとかわかしたものだったようです。
『三位糟尾法眼家秘方』曰
「秋石円 腎ノ名薬也 一切腎ノ煩アル者ニハ悉用ベシ 秋石一両 秋石トハ石薬也 是ハ和ニテノ事 冬五歳ヨリ内ノ女人ノ小便ヲ取テ物ニ入テオケバカタマリテ如石[いしのごとく]ニ成也 其ヲ取テ使ナリ 是ハ腎計[ばかり]ニ使ト見タリ
此代ニハ勝栗ヲ刻テ五歳ヨリ内ノ女人ノ小便ニ一夜漬テ日ニ干テ使ナリ」
和漢百魅缶│2019.01.06
Design. Koorintei Hyousen 2019