年をふりたるものが、たたりを起こしたり、化けたりするというもの。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『古今和歌集』の「いそのかみ ふりにし恋の かみさびて たたるに我は いぞ寝かねつる」という和歌が下敷きになってるもの。解釈として、年をへたものが化ける、という思想を採り入れた和歌と見られてたりもします。(麻生磯次『笑の研究』など)
「いそのかみ」という言葉自体は和歌のことばで、「石の上」というのが字義としての文字。石上並松[いそかみのなみまつ]の和歌に出て来る「古りにし里」という言葉から「ふり」「ふる」の縁語として存在してました。
和漢百魅缶│2018.11.15
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