熊[くま]がうつくしい女のすがたに化けてたもので、山で迷って餓死寸前だった若者と遭ってこれを助けます。
一年ちかく若者はこのうつくしい女の洞窟で暮らしましたが、たべものを集めに行ってるあいだに若者は家族恋しさに山から逃げ去り、そのかなしみから熊は松の大木で首をくくって死んでしまったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
朝鮮半島につたわる昔話に出て来るもの。
「そなたをたすけてやりたいがここで食べ物をたべるともうこの洞窟からは出られぬ、よいか」と若者に言う場面があり、若者は洞窟から出られない状態がつくられてて、孤島などのような移動不可設定がほどこされてます。
和漢百魅缶│2018.10.31
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