むかし、牛[うし]はふつうに野で暮らしてたのですが人間がこれをつかまえて仕事につかおうと計画。つかまえようとこころみますがどこまでも牛は逃走します。しかし、げし(がけ)がぼこぼことしゃしゃり出て来て牛の行く手をさえぎり、ついに牛は農耕に従事させられる身の上に。
なので牛たちはいまでもことあるごとに「げし」を見れば、つので破壊しようとするんだとヤラ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
昔話などにあるというもので、がけをどしどしつので攻撃したりする牛の行動からつくられたようで、そのような習性のある牛を「げしつき」(崖突)と言ったりもしたそうです。
和漢百魅缶│2018.10.03
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