きたない身なりの放浪者から「どうかひとつ恵んでもらえんだろうか」と乞われた饅頭売りのおばあさんが「いま焼く饅頭が失敗してこまいものが出来たらやろう」と約束。しかしひとつもそういうものを出さず、結局恵まずに追い出してしまった。
すると、ふしぎなことにその後、お客さんに売った饅頭は次々こもうなって(小さく小さくなって)しまい全く商売にならなくなってしまったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
備後甲奴郡などにつたわる昔話にみえるもの。「まんじゅういし」などとは近い構造のものです。
和漢百魅缶│2018.07.13
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