たけやはんしろう 竹屋半四郎

たけやはんしろう(竹屋半四郎)

江戸に天保のころいたというふしぎな男で、別になんの変哲もない商人でしたが眠っていると首が「ろくろくび」みたいに1、2尺くらいのびてごろごろ転がったりしたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『甲子夜話三篇』曰
「宗耕の識る人にて竹屋半四郎と云る商 去年までは在たるが今は亡し 年齢も四十余なりし 其人四五年の際に妻の故なくして家を出ること七人とか」
「半四郎夜寐ると其首展[のび]出て席[たたみ]の上に転[まろび]一二尺のさきに在り想ふに妻これを覩[み]て懼[おそれ]気見わるく思ひ出去るならんと 宗耕も洗湯[せんとう]などにて往値[ゆきあ]ふになるほど其首筋の回りに横皺[よこしわ]あること多く是ら常人と異なり」

和漢百魅缶│2018.06.14
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