竹のなかに何かどじょうのようなふしぎなものが棲んでたりすると、その竹はつねに露を枝葉や幹に生じてるふしぎな竹になるといいます。
あるひとがふしぎな竹だ、と思って切って見たところ、中からどじょうのようなふしぎなものが飛び出て来て、そのまま暴風雨とともに空にのぼって消えてしまったトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『遊相医話』曰
「或人一叢ノ竹ヲ庭上ニ移シ植シニ此竹唯一竿枝葉トモニ毎ニ湿テ露ヲ帯ブ其サマイカニモ怪シク思ヒシユヘ半ヨリ截断セシニ中ヨリ泥鰌[どじょう]ノ如キモノ一ッ躍リ出ルヨト見シガ忽ニ急風暴雨起リテ遂ニ上天セリ コレ蟄竜トモ云フベキモノナランカ」
和漢百魅缶│2018.06.12
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