はねつるべ 桔槹

はねつるべ(桔槹)

京都の西洞院通りの大峯のづしにあった大きな樅[もみ]の木からぶらさがってくることがあったという「ひかりもの」で、木にすんでるばけものが夜おそくなるとこれになって降ってくるのだといわれてたトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
浅井了意『京雀』曰
「大みねのづし 此町にそのかみより大なる樅の木ありその木に妖物[ばけもの]すみて夜更がたには梢より光りものとなりてくだる そのかたちつるべのごとし世の人はねつるべと名をつけていひつたふ」

『画図百鬼夜行』の「つるべび」などの原型としてもうかがえます。

和漢百魅缶│2018.06.06
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