ろくざえもんうめ 六左衛門梅

ろくざえもんうめ(六左衛門梅)

飛州益田郡萩原につたわるもので、その土地の諏訪神社では梅[うめ]の木が成長することが決してない、といわれてたもの。

むかし、佐藤六左衛門という武士が任命されてやってきて、社を遷座させたとき、みこしが途中で重くなってびくとも動かなくなってしまいました。そこで怒った六左衛門が近くに生えてた梅の枝をぬいて、みこしをビシビシ叩いたところ、動くようになったソウナ。その後、六左衛門が大坂の陣で討死し、村人たちがもとの位置に社を戻したのですが、梅の木は決して育たなかったといわれてます。

和漢百魅缶│2018.06.03
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