じどうしゃのゆうれい 自動車の幽霊

じどうしゃのゆうれい(自動車の幽霊)

武州板橋につたわるもので、昭和4年ころに石神井川のあたりで夜に「ぶーぶーぶー」と自動車の警笛の音が川の中から響いて来る、といううわさがひろまったもの。

「自動車運転手が川に落ちてその幽霊が鳴らしてるんダ」と尾ひれがついて、聴きに来るひとが群衆。その群衆をあてこんで屋台までいくつも立つ始末だったそうですが、実はその正体は「うしがえるの鳴いてる音」と知れて、あっという間に人気は忘れ去られたソウナ。

和漢百魅缶│2018.05.25
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