勢州の一志郡七栗につたわるもので、山の土の中にあったりするという1尺ちかくの貝のような石。
「土精が凝り固まってこのようなものになった」だとか、「国造りがおこなわれる前に海だったところが地上になって昔の塩沙がなった」だとかいった説がとかれてたみたいです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『夫木和歌抄』橘俊綱 詠
「一志なる岩根にいづるななくりの けふはかひなき湯にもあるかな」
『三国地誌』曰
「所謂花斑石の類にして軟柔の土精凝にしたがひて固密し物形消化して石文に残るものなり。蓋是上古瓊矛尽成の後滄溟乾涸して洲壌となり塩沙結て山骨となるを以 今海物を此に見るのみ」
和漢百魅缶│2018.05.14
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