まつおおおかみ 松尾狼

まつおおおかみ(松尾狼)

人間を襲って食べまくってたけれど、人間たちが松尾明神さまに「狼に捕られませんように」と祈願をした結果、人間を食べることが禁じられてしまった狼[おおかみ]。

しかし、食べ物はほとんど無いので松尾明神に「なにか食べられるものは欲しい」と嘆願、そこで松尾明神は「たしかにそれも道理じゃ、出家ならば慈悲の者であるから食べてよい」ということに。

「にょうはち」は初め、おせんべいみたいでおいしそうとよろこんでましたが、実際食べてみたらおいしくなかったので「かねのせんべいはいらん」と考えてます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『宇喜蔵主古今咄揃』などにもある落語に見られるもので、施餓鬼にまわってた僧侶に襲いかかりますがにょうはちの次に投げ付けられたお経の本を奉加帳(寄付をつのるときに持ってくるもの)と勘違いして逃げ出す、というのが結末。

和漢百魅缶│2018.05.01
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