こへびのてんじょう 小蛇の天上

こへびのてんじょう(小蛇の天上)

阿州の鎌田村の東条勘左衛門というひとの家の畑で見られたりしたことがあったという1尺くらいの小さい蛇で、毎年夏になると豆のつるを縦にのぼっていって天上するといいます。

頭に白い綿のようなものがあるのが特徴で、なかにはそれがないものもいて、そういうのは途中で落っこちて天上できなかったりするんだというハナシ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『採薬使記』曰
「其ノ形ハ常ノ山カガチノ如ク頭ハ小シ 白キ綿ノ如キモノアリ 其ノ内ニモ綿ノ如キ者ナキ蛇ハ茎ノ梢ヨリ落テ天上スル事能ハズ」

和漢百魅缶│2018.03.12
Design. Koorintei Hyousen 2018