いくさがみのおんな 軍神女

いくさがみのおんな(軍神女)

足利尊氏[あしかがたかうじ]の夢の中にあらわれて「百戦百勝の術を教えてやろう」と霊夢をつげたふしぎな女。

女のいったとおりに、元[げん]の国から軍神の像を招来してそれを信心した結果として尊氏のたかい武運が発生したと言われます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
栗原信充『先進繍像玉石雑誌』曰
「山城国愛宕郡芝薬師縁起に 尊氏[たかうじ]卿ある夜の夢に女来[きたり]告て云「今汝に百戦百勝の術を教えん大元国[だいげんこく]に軍神[いくさがみ]を求て信仰すべし」と霊夢の如く元朝に求むるに王関羽将軍の像を贈らる 尊氏卿此寺の傍[かたはら]に安置し給ふと見えたり 芝薬師ははじめ大宮の西五辻の南に有しが後は京極一条に移され今は吉田山の東 真如堂の傍に移る 霊芝山大興寺これなり本堂の脇に関羽の像あり」

和漢百魅缶│2017.10.03
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