えいちゅうじょうし 衛中丞姉

えいちゅうじょうし(衛中丞姉)

衛中丞というひとの姉で、悪業をつんだ結果、大蛇になってしまったというもの。

姉は性格は剛戻毒悪で、つねに屋敷の女中たちを鞭[むち]でぶったりして、ひどいときは殺してしまってたりもしました。あるとき、熱が出たと臥せってしまったのですが、何日たっても症状はよくならず、10日以上がたったある日、大声がしたので家の者が部屋に入ってみると、赤斑色の数丈の大蛇になってしまってたといいます。

屋敷に置いておくことは出来ないので、野に放たれましたが、その後にどうなったのかは不明です。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『原化記』にあるおはなしです。

和漢百魅缶│2017.08.24
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