山の中で蛇や大蛇のぬけがらが炭や薪[まき]のなかにまじってたりすることがあって、もしもそれを知らずに煮炊きにつかてしまうと、鍋や釜の底がばりばりとわれてしまうというもの。
われてしまった場合は、いもがらで焼くとわれた部分がつながって使える鍋釜になるとの俗信。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『閑田次筆』曰
「蛇の脱皮[ぬけがわ]薪炭に交[まじ]れば鍋釜破[わ]るるものなり此時芋茎[いもがら]を火に入て焼ば忽[たちまち]もとのごとくなれり」
和漢百魅缶│2017.07.07
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