ひとを食べてしまったりする悪鬼。
むかし、ある外国の山にいた若い僧侶が修行中に美しい人間の女のすがたになって出て来た羅刹女と仲良くなってしまい、すきをつかれて連れさらわれてしまいます。
空中を飛行して連れて行かれてしまったので、なすすべがなかったのですが、たまたま上空通過をした寺院からお経の声がしてきて、そのお経の文句から自分の暗誦してたお経を思い出して一心にそれをとなえたところ、若い僧侶の体重がものすごく重くなり、この羅刹女は僧侶を背負ってられなく、どんどん飛行高度もさがってしまい、ついにあきらめて捨て去っていったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『法華霊験伝』や『今昔物語集』にみられるはなしに出て来る羅刹女。「震旦の外国」とあって、具体的に何という国なのかは不詳。
和漢百魅缶│2017.06.26
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