青い色をしてるというけもので、あたまにつのがあり、雷のような声で鳴くといいます。
むかし、黄帝[こうてい]がこれの皮で何百里もとどく大きな音のする太皷をつくり、その筋から何百里もとばすことのできる弓のつるをつくったなどともいわれます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
憂の字は本来は牛偏がつく漢字であって、こんな漢字です。
『法華経玄贊要集』曰
「縁疏中[牛*憂]宗 極多諸解 今再論[牛+憂]也 山海経云 東海有流波山 山中有獣名[牛+憂] 大如牛 蒼色独足唯有一角 其声如雷 黄帝伐蚩尤得[牛+憂] 以筋作絃発矢五百里 以皮作鼓撃出声聞五百里 以威天下」
住んでいる山の名およびその内容などから、[*き]のことをさしてるものなのだと思われますが黄帝によって使用された部位要素が増えてたりしてます。
[*き]の箇所に入る漢字はこんな漢字です。「じょう」の字のつくりの部分にこれと似たものをつかう漢字が異体字として存在してて(馴れるとか良いとかいった意味の漢字)で、そこから情報の混在が起こってるようです。
「じょう」の字と「き」の字は別の漢字。この「じょう」の字と「牛+憂」が異体の同じ漢字なのであります。
和漢百魅缶│2017.06.13
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