まっくろなおおきなけもの 真っ黒な大きな獣

まっくろなおおきなけもの(真っ黒な大きな獣)

昭和10年(1935)3月31日に動物園にいたチンパンジーの1匹が急性肺炎にかかったとき、目撃されたというはなしがあるもので、看病をしてた飼育員がハッと気づくと真っ黒な大きな獣がでっかい手で肺炎のチンパンジーをだきあげて、らんらんと光った目で見つめてたというもの。

なんだこのおっかないものは……と飼育員が目をつぶってるといつの間にか大きな獣は消えてて、チンパンジーもモトの位置で眠ってたそうですが、その翌日に肺炎のチンパンジーは死んじゃったソウナ。

和漢百魅缶│2017.03.06
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