だいあくしゃちほこ 大悪鯱

だいあくしゃちほこ(大悪鯱)

巨大な「しゃちほこ」で世に悪をなす存在。

唐の国からのかえりみち、鬼界ヶ島に流罪になった和気清麿[わけのきよまろ]から、国崩しをねらう弓削道鏡[ゆげのどうきょう]のことを聴いた伝教大師が「ちんだの滝」で逆賊滅亡の護摩祈祷をたいてるところにこのしゃちほこが登場して、ばちゃばちゃと水を羽でまきあげて護摩の火を消そうとしたり、がぶがぶと鉄の頤[あご]でかじりついて邪魔をします。

☆ 莱莉垣桜文 附註
宇治加賀掾による浄瑠璃『和気清麿』に登場するもの。

和漢百魅缶│2017.03.03
Re Design. Koorintei Hyousen 2017