きゅうしょうだいおう 九生大王

きゅうしょうだいおう(九生大王)

信州の戸隠山にすみついて周囲や諸国の村里に危害を加えてたという鬼の王様。つよい通力をもってて、火や悪風をつかったり、自在に飛行したりします。

大和朝廷からつかわされた、きひの大臣、蘇我河麿[そがのかわまろ]、紀貞雄[きのさだお]らによって退治されました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『戸隠山絵巻』に登場するもの。同絵巻は能の『紅葉狩』や『養老』そのほか大江山や軍記物語などの影響が見られる作です。

島津久基は「きひの大臣」は「吉備大臣」あるいは本文に紀友雄の事蹟を引いてる点から「紀大臣」どちらかであると推察してます。

長谷観音が大臣たちを救ってくれたという展開が描かれてて、つよい天童が加勢をしてくれたりもしてます。

和漢百魅缶│2017.03.01
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