予州浮穴郡につたわるもので、みやこの御所の上に黒雲とともにあらわれたという「ぬえ」のこと。虎の上半身に、蛇の下半身をしてるといいます。
源頼政[みなもとのよりまさ]の母が自分の息子に手柄をたてさせるために、と願を掛けて赤倉ヶ池に沈み、この妖怪になったと語られてます。
☆ 莱莉垣桜文 附註 頼政の母が「ぬえ」に変化したというはなしは各地にあって、これはその一例。「ぬえ」の形状に特徴があります。
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