わりいし 割石

わりいし(割石)

岩州河東村につたわるもので、むかし魔魅[まみ]が宿っていた大きな岩石が日本の各地にあり、それを玄翁[げんのう]という僧侶が藜[あかざ]のつえをつかって壊して廻ってた、というもの。村にある「割石」と呼ばれる石はその一ッで、割られて魔魅が退治されたあとなのだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
玄翁は、玉藻前・殺生石を退治するおはなしに登場してるもので、玄翁を岩石の破壊者として設定している点は、そのあたりの影響下にある伝説なのだろうとも考えられます。どのような魔魅かは言及資料をまだ見ませんので未詳。

和漢百魅缶│2017.02.19
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