むかし、赤木[しゃくぼく]というひとが原因不明の瘡病にかかり、山荘の地下から鐘の音のようなものが聴こえてきたので、これはふしぎだと思ってると、夢の中にひとりの青童が現われて「鐘を洗ってくれ、そうすれば治る」とお告げ。
地面を掘ってみると鐘が出て来たので、きれいに洗ってあげると、薬も何も効かなかった瘡病がきれいに癒えたソウナ。
その鐘は、景竜観というところに納められたといいます。
和漢百魅缶│2017.02.03 Design. Koorintei Hyousen 2017