ゆめのおおねこ 夢大猫

ゆめのおおねこ(夢大猫)

佐竹義宣[さたけよしのぶ]が眠っているときに、夢のなかで何かへんなものが自らをおびやかして来たので、刀で斬った、という「御夢切」の脇差のはなしに出て来るもので、翌朝調べさせてみると、天井裏に、大猫がまっぷたつに斬られて死んでたんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『秋田昔物語』曰
「御寝之内御夢心に何やらおびやかしたてまつり候を御夢心に御切被成候と思召候 翌朝御覧遊し候へば御脇ざしに血付申候 然ども何も見得不候故 御天井之上を吟味被仰付候得ば大猫二ッになり有之由」

和漢百魅缶│2017.01.24
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