つちぐも山の酒呑太郎などと呼ばれてた大悪人で、美濃の奥深くにある人跡未踏のくろひめ山に巨大なとりでを築き「しゅてんどうじ」のようにあまたの悪事をつづけてました。
近江探題の佐々木家から詩姫[からうたひめ]をさらってきたりしましたが、佐々木四ッ目之助[ささきよつめのすけ]などによって退治されます。
「いばらきばばあ」など多くの手下を従えてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
山東京山の合巻『大江山いり』に登場するもの。最後のほうでは実はその正体は赤松の残党「いぬいの太郎」であるということが示されますが、『大江山いり』自体が京山の腹稿よりも大幅に冊数が少なく制作されてしまったため、展開の多くの部分は描かれずに
退治される結末に到ってます。
和漢百魅缶│2016.12.28
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