しょうおんのしょう 商音笙

しょうおんのしょう(商音笙)

商の音がやたらと大きくなって、宮の音がぜんぜん出なくなってしまったというもの。

むかし豊原竜秋[とよはらのたつあき]の笙[しょう]がこれになってしまったのでどういうことなのだろうと考えたところ、宮音は君主、商音は臣下にあたる、これは乱の起こる兆しなのではといわれたといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
豊原竜秋は鎌倉〜南北朝のころの笙の名手。この兆しというのは南北朝の争いを予見してたのだとされます。

和漢百魅缶│2016.12.22
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