筑前の福岡などにつたわる昔話にあるもので、継母によって殺されて埋められてしまった子供たち二人のがいこつが、 旅から帰って来た父親に唄ってそのことを知らせたというもの。
唄の文句は「ととさん恋しやちんちろりん、ままかかさんに殺されてかねの羽子板もういらぬ、ととさん恋しやちんちろりん」といったようなもの。「かねの羽子板」の部分は、それぞれの話で父親にたのんだおみやげの品の名前が入れられて語られており、ほかには「かねの弓矢」とか「京の雪駄」などいろいろあるようですが、ちんちろりんは大体ちんちろりん。
和漢百魅缶│2016.12.16
Design. Koorintei Hyousen 2016