和州宇智郡などにつたわるもので、池のほとりにうつくしい簪[かんざし]が落ちてるというもので、これはいいものをひろった、と髪にさしたりすると、簪がたちまち大蛇の正体をあらわしてそのひとを池の中にひきずり込んでしまったソウナ。
姫谷池という池にはこれがあった、という言い伝えがあったそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註 「あかいきんちゃく」など河童たちのおこなうひとの捕り方に似た感じのものが多くあります。
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