蛇が立派な美男に化けて娘の家にやってくるというもの。
娘は機転を利かせて「となりの家に用事があるから待っててくれ、その間、囲炉裏にかけて煎ってる豆がこげないようにかきまぜててくれ」と言って家から出て行ってしまいます。
困ってしまうのは蛇のほうで、手を使って煎り豆をかきまぜるのはうまくないので、豆の入った鍋を掛けてある自在鉤[じざいかぎ]にしっぽをのばして揺らして、豆をこげないようにする行動に。
しかし、無理な動きがたたって、どんどん蛇は弱ってしまい、たっぷり時間が過ぎて娘が家の様子を見に来た頃には、疲れ果てて死んでしまってたソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
磐州白河郡につたわる昔話に出て来るもの。
和漢百魅缶│2016.09.07
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